計測オタクの生活ログ

睡眠・コーヒー・習慣を数字で記録する自己実験ブログ

スマートリングの数値はどこまで信じられるか|Oura・SOXAI・Apple Watchを46夜同時装着して比較した

スマートリングの数値は、どこまで信じられるのか。

これを確かめるために、私はOura Ring(Gen4)・SOXAI Ring 2・Apple Watchを同じ体に同時装着して寝続けた。3台がそろった夜は46夜。指標によっては59夜分のデータがある。安い実験ではない。指2本と手首1本が、毎晩ふさがっている。

結論を先に言う。分かったのは「どの機種が正しいか」ではなかった。「信じていい数値と、信じてはいけない数値がある」——これである。安静時心拍は3台がきれいに連動した。一方で「深い睡眠」は、同じ夜を片方が100分、もう片方が41分と言う。相関係数は−0.06。多い少ないの方向すら、合っていないのだ。

結論:指標ごとの「信じていい度」ランキング

検索でここに来た人が一番知りたいのはこれだと思うので、先に全部出す。同じ夜のデータが機種間でどれだけ連動したか(相関係数)で並べた。

指標ごとの機種間相関。安静時心拍0.93、HRV0.76、睡眠時間0.71、睡眠スコア0.65、深い睡眠−0.06

▲ 同夜データの機種間相関。1に近いほど「2台が同じ動きをしている」

指標 機種間の相関 判定
安静時心拍 0.93(Oura×SOXAI) ◎ 信じていい
HRV 0.76(Oura×SOXAI)/ 0.30(SOXAI×Apple Watch) △ リング同士なら何とか
睡眠時間 0.71(Oura×SOXAI) △ 傾向は合う
睡眠スコア 0.65(Oura×SOXAI)・同夜最大41点差 △ 採点基準が別物
深い睡眠 −0.06(SOXAI×Apple Watch) ✕ 機種間比較は無意味

上から順に見ていく。なお先に断っておくと、この比較に「正解」はない。医療レベルの睡眠検査(PSG)で答え合わせをしたわけではないので、言えるのは「どれが正確か」ではなく「3台がどれだけ食い違うか」まで。n=1、各機種1個体。その限界込みで読んでほしい。

安静時心拍は、ほぼ信じていい(◎)

平均値はOura 61.1、SOXAI 58.3、Apple Watch 65.4bpm。絶対値は数bpmずつ違う。だが2つのリングの相関は0.93である。私の心拍が高い夜は2台とも高く、低い夜は2台とも低い。ほぼ完全に同じ波形を描く。

つまり心拍は、機種が違っても「同じ現実」を見ている。光学式心拍センサーは成熟した技術であり、ここは安心して使っていい数値だ。飲み会の翌朝に心拍が跳ね上がるのを、3台が全会一致で教えてくれる。教えてくれなくていいのに。

HRVは、リング同士なら何とか(△)

46夜のHRVを3台で比較した推移グラフ。Ouraは34夜で最低値

▲ 3台がそろった46夜のHRV。最大ズレの夜は3台で31ms差

HRV(心拍変動。大きいほど自律神経に余裕があるとされる目安)はどうか。46夜の平均は、Oura 30.6ms、SOXAI 35.6ms、Apple Watch 37.0ms。同じ体なのに、機種で最大6.4ms違う。

面白いのはズレ方に個性があることだ。Ouraは46夜のうち34夜で最低値を出した。ランダムにブレているのではない。Ouraは常に渋く、Apple Watchは常に甘い。つまりこれは誤差ではなく、各機種の「物差しのクセ」なのである。

相関で見ると、リング同士(Oura×SOXAI)は0.76でそこそこ連動する。だがSOXAI×Apple Watchは0.30。手首と指では、見ている波が違うらしい。1日単位では3台が最大31msズレた夜もあった(2026年3月30日。何があった、私の自律神経)。HRVの絶対値を機種をまたいで比べるのは、やめたほうがいい。

睡眠スコアは、最大41点ズレる(△)

OuraとSOXAIの睡眠スコアを48夜並べると、平均はOura 67.9点、SOXAI 65.6点。月平均だけ見ると「だいたい同じ」に見える。

罠である。

同じ夜のスコア差は平均12.9点、最大41点。同じ布団、同じいびき(推定)で、片方が赤点・片方が優等生と採点した夜があるのだ。相関は0.65なので傾向としては連動するが、1夜単位のスコアで一喜一憂するなら、それは機種の採点基準に一喜一憂しているのと変わらない。私は厳しい先生と甘い先生に、毎晩同じ答案を提出している。

深い睡眠は、信じてはいけない(✕)

そして本記事の最大の発見がこれだ。「深い睡眠」の59夜平均は、SOXAI 100分、Apple Watch 41分。2.4倍違う。まあ、絶対値が違うのはもう驚かない。物差しが違うのだから。

問題は相関である。−0.06。

深い睡眠の散布図。SOXAIとApple Watchの相関は−0.06でほぼ無関係

▲ 2台が一致するなら点は対角線上に並ぶはず。実際は、ただの雲である

相関−0.06とは、「SOXAIが深く眠れたと言う夜に、Apple Watchも深く眠れたと言う傾向が、ほぼ存在しない」という意味だ。絶対値が違うどころか、増減の方向すら合っていない。心拍のような実測値と違い、睡眠ステージは各社が推定アルゴリズムで「こうだったはず」と描いた絵である。そして2枚の絵は、別の夜を描いていた。

なぜここまで合わないのか。正直、分からない。脳波を測らずに腕や指の動きと心拍から睡眠の深さを推定する以上、限界があるのだろう、とまでは言える。だが59夜やって相関ゼロは、私の予想を超えていた。睡眠ステージの数字をまたいで「昨日は深睡眠が少なかった」と落ち込むのは、もうやめることにした。どの機種の深睡眠で落ち込めばいいのか、分からないからである。

で、スマートリング選びにどう活かすか

購入を検討してここに来た人への、46〜59夜ぶんの答えをまとめる。

  • 体調管理の軸は心拍でいい。これはどの機種でも信用できる(相関0.93)。安静時心拍の推移は、機種を問わず「本物」だ
  • HRVと睡眠スコアは「同じ1台の中での推移」だけ見る。機種間の絶対値比較は無意味。SNSで他人のスコアと比べるのは、もっと無意味
  • 深い睡眠は参考程度に。機種が変われば数字は別世界になる(2.4倍・相関−0.06)
  • だから機種選びは、数値の正確さで悩まなくていい。どうせどの数字も「その機種の物差し」でしかない。続けられるか——装着感・電池・アプリの見やすさ——で選ぶほうが、よほど合理的である

※本記事は個人の計測記録の比較であり、各製品の精度の優劣を示すものでも、医療的な助言でもない。体調や数値が気になる場合は医療機関へ。

結論:3台つけて分かったのは「正解は1つではない」こと

では3台同時装着は無駄だったのか。違う。各機種の物差しのクセ(Ouraは渋い、Apple Watchは甘い)が分かれば、どの数字も「自分の基準」として使えるようになる。1台しか持っていなければ、その数字を疑うことすらできなかった。

スマートリングの数値は、どこまで信じられるのか。答え:心拍は信じていい。スコアは自分の中の推移だけ。深い睡眠は、夢の話だと思って聞く。それが、毎晩指2本と手首をふさいで得た結論である。今夜も3台を充電して、私は寝る。

 

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Oura復活で31日測ったら、睡眠スコアは幻の70点から本物の68点に戻った【2026年5月】

結論から書く。2026年5月、私の睡眠スコアは68.13点だった。4月は70.56点だったので、数字だけ見れば「悪化」である。だが、これは悪化ではない。4月の70点のほうが、幻だったのだ。

Oura Ringの電池が4月に力尽き、その月はわずか9日しか測れていなかった。9日の平均が70.56点。一方、新しい個体が届いて復活した5月は、31日まるごと測れて68.13点。通算468日の平均は68.65点である。つまり68点こそが、私の睡眠の正体なのだ。31日測ると、人は嘘をつけなくなる。

そもそもHRVとは何か(知らない人へ、3行で)

この記事の終盤で「HRV」という言葉を使うので、先に説明しておく。HRV(心拍変動)とは、心拍の間隔のゆらぎの大きさである。一般に大きいほど自律神経に余裕があり、回復しているとされる目安だ(※医療的な診断ではない)。私の場合はだいたい25〜38msあたりをさまよっている。中年の自律神経である。期待してはいけない。

Ouraが復活し、5月は3台が丸1ヶ月そろった

まず、5月がどういう月だったかを説明しておく必要がある。4月、私のOura Ringは電池が死んだ。充電してもすぐ落ちる。計測オタクにとって、これは右腕をもがれるに等しい。結局4月は9日しか記録できなかった

5月、メーカー対応で新しい個体が届き、計測は完全復活した。Apple Watch、SOXAI Ring、そしてOura。3台が同じ手と腕で、31日まるごとそろった。このブログを始めて以来、3台が欠損なく1ヶ月そろったのは、実はこれが初めてである。地味だが、私にとっては大事件なのだ(誰も祝ってくれない)。

5月の睡眠スコアは、結局いつもの低空飛行だった

そして、復活した31日の平均がこれである。

Ouraの睡眠スコア月次推移。4月はn9で70.56点、5月はn31で68.13点

▲ Oura睡眠スコアの月次推移。4月の70.56点は9日だけの平均=幻

睡眠スコア(平均) 記録日数
1月 66.97 31日
2月 64.40 25日
3月 67.65 23日
4月 70.56 9日(電池切れ)
5月 68.13 31日
通算 68.65 468日

68.13点。通算平均の68.65点と、ほぼ同じである。つまり5月の私は、過不足なく平常運転で低空飛行していた。良くも悪くもない。中学校の数学なら赤点ギリギリ、親が呼び出される手前のラインを、今月も静かにキープしたのである。

ちなみに5月の内訳はこうだ。総睡眠時間は平均5時間15分(短い)。深い睡眠は平均37分(さらに短い)。最低心拍は60.3bpm。睡眠5時間15分のうち、深く眠れているのが37分。残りは浅い眠りか、夢の中をさまよっている。「回復」という言葉から最も遠い場所に、私はいる。言い訳のしようがない。

4月に70点が出たとき、正直「ついに上向いたか」と一瞬思った。だが9日の平均だった。測らない日が、いちばんスコアを上げる。これは計測オタクが直面する、最も皮肉な真実の一つである。

ついでに気づいた——3台のHRVが、全然合わない

そして、3台がそろったことで、面白いものが見えた。5月のHRV平均を3台で並べると、こうなる。

5月のHRV月平均。Oura32.2ms、SOXAI35.7ms、Apple Watch38.5ms

▲ 同じ体・同じ31夜のHRV。3台で6.3ms違う

Oura 32.2ms、SOXAI 35.7ms、Apple Watch 38.5ms。同じ体、同じ31夜を測っているのに、3台とも違う。差は6.3ms、最低値の約2割である。しかも1日単位で見ると、3台のズレは最大で29.7msに達する夜もあった。「今日のHRVは40だ」と喜んでも、別の機種では20かもしれない。一喜一憂が、ばかばかしくなる数字である。

ただ、これは深く掘ると一本の記事になってしまう(というか、なる)。なぜ機種で違うのか、どれを信じればいいのか——この沼は、近く3台同時比較の専用記事でじっくり検証する。ここでは「3台つけたら数字は1つに決まらなかった」という事実だけ置いておく。5月の発見として。

結論:幻の70点より、本物の68点

5月で分かったことは、シンプルだ。9日で出た70点より、31日で出た68点のほうが、ずっと価値がある。数字は、測った日数を選べば簡単に嘘をつける。だが平常運転の31日は、嘘をつかない。68点。それが私である。来月もたぶん68点だ。成長はない。だが、ブレもない。

中年の睡眠とは、そういうものらしい。それでも私は、今日もリングを3つ充電して眠る。68点を確かめるために。測っているから、続いているのである。

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※ 本記事は個人の計測記録であり、医療的なアドバイスではありません。体調や数値が気になる場合は医療機関にご相談ください。

食事を改善したのに痩せなかった話【2026年5月・あすけん30日ログ】

食事を改善したのに痩せなかった。これは、その1ヶ月の全記録である。

2026年5月。私はあすけんのスコアを51.9点から62.6点まで上げた。自己ベスト級だ。飲み会も減らした。野菜も増やした。文句のつけようがない、優等生の1ヶ月だったはずである。

……で、体重。

月平均64.85kg。前月64.99kg。▲0.14kg。誤差である。3月からほぼ1mmも動いていない。食事を良くして、酒を軽くして、それでこれだ。言い訳のしようがない。正直、これは「成功」でも「失敗」でもなく、「何も起きなかった」という結果なのである。

5月は、自己ベスト級の改善月だったはずだ

まず、5月の私がどれだけ頑張ったかを数字で示しておく。盛らずに。

2026年4月と5月のあすけんスコア比較

▲ 平均あすけんスコア 4月51.9点 → 5月62.6点(+10.7点)

あすけんスコアは平均62.6点。4月の51.9点から+10.7点。あすけんに10年通っても、こんなに上がる月はそうない。摂取カロリーも2,074kcal→1,962kcalへ微減。数字だけ見れば、私は5月、明確に「健康に寄せた」のである。

普通なら、痩せる。普通なら。

改善の正体を、3つに分解した

スコアが10点も上がると、計測オタクはまず自分を疑う。「本当に食生活が良くなったのか? それとも記録が上手くなっただけか?」と。喜ぶ前に疑う。そういう病気である。

そこで、改善の正体をデータで3つに分けてみた。

① 記録精度説 → ほぼシロ

「今まで記録漏れしていた良い食事を、真面目に入れるようになっただけ説」。これは自分でも一番疑った。が、1日あたりの記録品目数は9.0品目→9.5品目(+5.6%)しか増えていない。記録の細かさが+5.6%で、スコアが+10.7点上がる道理はない。4月の時点で、私はすでに十分しつこく記録していたのだ。この説は、ほぼシロである。

② 食事の中身説 → クロ(良い意味で)

5月に増えた食品と減った食品

▲ 5月に新登場・急増した品目(野菜・食物繊維・タンパク質系)

中身は、実際に動いていた。5月に新しく食卓へ上がった顔ぶれがこれである。

品目 4月→5月 正体
1/2日分の野菜 野菜炒め丼 0 → 7回 野菜(新登場)
もち麦の枝豆塩昆布おにぎり 0 → 4回 食物繊維(新登場)
SAVASのむヨーグルト 5 → 19回 タンパク質
プロテイン飲料 1 → 5回 タンパク質
コンビニサラダ・間食 減少

記録のいたずらではなかった。私は本当に、ちょっと良い物を食べていた。野菜炒め丼が0回から7回。これは記録ではなく、私の右手がコンビニで実際にそれを掴んだ回数である。

③ 飲み会軽量化説 → クロ(自分でも意外)

そして、これが自分でも意外だった。飲酒した日数は17日で4月と同じ。週4ペース、相変わらず飲んでいる。だが、中身が違った。

区分 4月 5月
飲酒日(酒1杯でも) 17日 17日
飲み会級(がっつり) 10日 7日
晩酌級(軽め) 7日 10日
飲酒日あたりの酒kcal 677kcal 592kcal

「飲む日数」は変わっていないのに、「1回の重さ」が軽くなっていた。飲み会級が10日→7日、軽い晩酌が7日→10日。酒のカロリーも▲85kcal。つまり私は、飲む回数ではなく1回ごとの破壊力を下げていたのである。

記録・食事・飲み会。3つとも、確かに良くなっていた。

……で、体重は1mmも動かなかった

ここが本題である。改善を3つ重ねた男の、体重の動きを見てほしい。

2026年2月から6月の月平均体重と体脂肪率の推移

▲ 月平均体重の推移。3月以降、64.8〜65.1kgの帯から出ていない

体重(月平均) 体脂肪率
3月 65.14kg 14.41%
4月 64.99kg 14.25%
5月 64.85kg 14.20%

3月65.14kg、4月64.99kg、5月64.85kg。月に0.14kgずつ、地球の自転より静かに減っている。体脂肪率も14.41→14.25→14.20%。これも誤差。改善を3つ重ねて、この体はびくともしなかったのである。

努力と結果が、こんなに噛み合わない月も珍しい。テストで言えば、勉強時間を倍にしたのに点数が1点しか上がらなかった、あの感じである。あの感じが、35歳を過ぎた体には毎月来る。

ついでに白状する。4月の「▲1.8kg」は、盛れていた

正直ついでに、もう一つ白状しておく。私は以前、4月を「月内▲1.8kg」と書いた。だがあれは月初(66.5kg)にたまたま重い日を起点にしただけで、月平均で見れば4月も止まっていた。数字は、起点を選べば嘘がつける。月平均は、つけない。深く反省している(が、たぶんまたやる)。

動かない理由は、シンプルに「収支ゼロ」だった

摂取カロリーと基礎代謝の収支

▲ 5月の摂取1,962kcalは基礎代謝1,518kcalの1.29倍

体は正直で、答えは収支にあった。5月の摂取は1,962kcal。タニタが叩き出す基礎代謝は1,518kcal。摂取は基礎代謝の1.29倍(+444kcal)。ここに歩数や運動の消費を足すと、私の総消費とほぼ同じになる。赤字がない。だから、減らない。当たり前である。

さらに分解すると、こうだ。

  • 非飲酒日:平均1,537kcal。基礎代謝(1,518kcal)とほぼ同じ。つまり収支トントン
  • 飲酒日:平均2,312kcal。非飲酒日より+775kcalの黒字

結論はもう出ている。私の月の収支は、飲んだ17日でどれだけ黒字を出したかで、ほぼ決まっているのである。野菜炒め丼をいくら食べても、飲み会1回の前では誤差だ。痩せたいなら、結局あの+775kcalをどうにかするしかない。分かってはいる。分かってはいるんですよ。

これがあなたなら——スコアが上がっても痩せないとき

もしあなたも「食事を改善したのに痩せない」で検索してここに来たなら、私のn=1から言えることが3つある(医療的な話ではなく、あくまで一人の中年の観察である)。

  1. そもそも、もう標準域かもしれない。私は175cm・64.85kgでBMI21.2、体脂肪14.2%。統計上の標準(BMI22=67.4kg)はとっくに下回っている。「痩せにくい」のではなく「痩せる脂肪の在庫が減っている」可能性がある
  2. 収支がゼロなら、何を食べても動かない。食事の「質」を上げても、総量が消費と拮抗していれば体重は動かない。質と量は別の話なのだ
  3. 体重が止まっているのは、失敗ではないかもしれない。下げ止まりは、体がそこを定位置(セットポイント)だと思っているサインのこともある

自分の標準体重や減量の是非が気になる人は、健診の数値や体調をもとに医師・管理栄養士に相談するのが確実である。私は医者ではなく、ただ自分の体を毎日測っているだけの中年だ。

結論:私はもう「落とす」フェーズにいない

5月で、はっきりした。私の体は「ダイエットで落とす」段階を過ぎて、「絞れた体をキープできているか」を測る段階に入っている。3月から64.8〜65.1kgの帯を一度も出ていないのは、停滞ではなく、たぶん維持の成功だ。落ちないのではなく、落ち切ったあとを保っている。そう考えれば、この退屈な数字も少しは誇らしい。

……とはいえ、個人的にはあと2kg、63kgまでは落としたい欲がまだある。だが収支はゼロ、脂肪の在庫は少なめ、無理に削れば筋肉が先に減る。さて、この維持された体から、あと2kgをどうやって引っぺがすのか。

それは、また来月の私が考える。たぶん、来月も同じことを書く。でも、測ってはいる。それだけは続けている。

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Oura Ring 5の目玉機能、日本のGen4ユーザーには「まだ使えない」という話

結論から書く。Oura Ring 5、日本価格6万5800円(標準色)。私は買い替えない。

世界最小だ、血圧が測れる、AIが健康を見てくれる――発表から数日、タイムラインはその話で持ちきりである。だが冷静に数えてみると、1年半Gen4を着けっぱなしにしてきた40代会社員の私が、いま6万5800円を払って実際に手に入れるものは、たった2つしかない。「40%小さくなった」と「電池が1日延びた」。それだけなのだ。 順番に、数値で見ていく。

結論:私が見送る理由は、シンプルに「使えない機能に金を払うことになる」から

先に立場を明らかにしておくと、私はOura Ring 4(Gen4)を1年半、ほぼ毎日着けて睡眠スコアとHRVを記録し続けている人間である。睡眠スコアの平均は68.5点(低い)。HRVは25ms前後(低い。低すぎる)。データだけ見れば「買い替えて何かが劇的に良くなる」ことを一番期待していい立場にいる。

その私が、なぜ見送るのか。理由は1つだ。Ring 5の「目玉」とされている機能の大半が、いまの日本・日本語環境では使えないからである。詳しくは後述するが、ここが今回の記事で一番言いたいことなので、先に結論として置いておく。

Oura Ring 4とRing 5のスペック比較イメージ

▲ 「世界最小」「血圧」「AI」と話題だが、日本のGen4ユーザーが今すぐ得る恩恵は意外と少ない

Ring 5の進化点を、数値だけで並べる

まず、純粋なハードの進化はちゃんとある。盛らずに数字だけ並べると、こうなる。

項目 Oura Ring 4(私が使用中) Oura Ring 5
本体サイズ 従来サイズ 約40%小型化
厚さ 2.88mm 2.28mm
重さ 3.3〜5.2g 2g〜
バッテリー 最大8日 最大9日
日本価格(標準色) 発売時 5万2800円〜 6万5800円
日本発売 2024年10月(日本2025年7月) 2026年6月

▲ 数字だけ見ると「小さく・軽く・電池1日増・1万3000円高い」。これが現実である

センサーも薄型ドーム化され、LEDも高出力になり、信号経路も再設計されたという。Ouraは「精度はそのまま、むしろ向上」と言っている。ここは信じてもいい。問題はハードではない。進化したぶん、本体が1万3000円ほど高くなった。そして――ここからが本題である。

目玉機能は、日本のGen4ユーザーには「まだ」来ない

今回Ring 5と同時に発表された目玉ソフト機能は、ざっくり以下である。

  • Health Radar(血圧シグナル・夜間血圧)
  • GLP-1インサイト(いわゆる「やせ薬」関連の代謝サポート)
  • AI連携の医療ガイダンス(Counsel Health提携)

派手である。健康ガジェットとしては完全に「次のステージ」の機能だ。だが、これらはいずれも当面、米国・インド・UAEの英語ユーザー向けに2026年6月から開始とされている。つまり、日本語でOuraアプリを使っている私には、買ったところで今すぐ使えない。

誤解のないように書いておくと、すべての新機能が日本でゼロというわけではない。更年期インサイトやホルモン避妊サポートといった女性向け機能は日本でも案内されている。ただ、40代男性の私が一番「おっ」と思った血圧・GLP-1・AIケアは、見事に対象外なのだ。

で、結論。「世界最小・血圧・AI」という言葉に6万5800円を払っても、私が実際に握れるのは『40%小さい』『電池+1日』だけということになる。1年半Gen4で十分に小さいと感じてきた私にとって、これは正直、見送り一択なのである。

(ちなみに)Gen4を買った時の私も、同じ顔をしていた

偉そうに「冷静に見送る」と書いているが、白状すると、Gen4を買った時の私は「これで生活が変わる」と本気で思っていた。変わらなかった。スコアが68.5点で安定しているだけである。ガジェットで人生は変わらない。変わるのは口座残高だけだ(中年なので)。

私のGen4データで「精度向上」の体感差を考える

「いやでも精度が上がるなら買う価値あるのでは?」という反論は当然ある。これは公平に検討したい。

ただ、私の手元のGen4データを見ると――睡眠スコア平均68.5点、HRV平均25ms前後。この「低空飛行」は、デバイスの精度のせいではなく、私の生活のせいである。言い訳のしようがない。センサーが100倍精密になったところで、飲んだ翌朝のHRVが奇跡的に回復することはない。やっぱりそうか、という話なのだ。

つまり「精度向上」が効くのは、自分のデータを見て生活を変えられる人だけであって、数値を眺めて凹むだけの私のような人間には、Gen4でもRing 5でも結果は変わらない。ここは正直に書いておく。

筆者のGen4睡眠スコア・HRVの推移グラフ

▲ 私のGen4実データ。精度が上がっても、この低空飛行は機種のせいではない

それでも「買う人」と「見送る人」の線引き

感情ではなく、条件で切り分ける。

こういう人は「買い」 こういう人は「見送り」(私はこっち)
これから初めてスマートリングを買う すでにGen4/Gen3を使っている
今のリングの大きさ・厚みが不満 今のサイズに不満がない
米国在住 or 英語環境で使う 日本語環境で使っている
血圧・GLP-1機能を待っていた 目玉機能の日本対応を待てる

要するに、「初めての1台」としてのRing 5は普通に強い。だが「Gen4からの買い替え」としては、日本ではまだ早い。これが、1年半測り続けた私の結論である。来年あたり、血圧機能が日本に来た頃にもう一度考える。それまではGen4を着けて、低いスコアを眺め続けるのである。

※本記事は筆者個人の計測データ(n=1)に基づく感想であり、医療アドバイスではありません。血圧・代謝などの健康判断については医師等の専門家にご相談ください。価格・機能の対応状況は2026年6月時点の情報です。

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Oura Ringのバッテリーが死んだ4月、SOXAIに切り替えたら全指標が伸びた話【2026年4月レビュー】

2026年4月、計測オタクに事件が起きた。

Oura Ring、1年半でバッテリー寿命。
1.5日しか持たない。同期もしない。

ピンチヒッターはSOXAI Ring。
そして4月、飲酒17日・カロリー+262kcal・歩数▲1,500歩。

普通なら数字が崩れる月だった。

……で、結果。

体重▲1.80kg(過去最低更新)、SOXAI HRV +1.3ms、深い睡眠 +10分。
主役交代した瞬間に、なぜか過去最高を更新していた。

Oura Ringが寿命を迎えた

1年半使ったOura Ring Gen4。
ある日突然、バッテリー持ちが1.5日になった。

計測オタクとして、これは事件である。
寝る前に充電しないと、朝には電池が切れている。
出勤中に充電器を持ち歩くわけにもいかない。
そして、なぜか同期もうまくいかなくなった。

諦めかけて、ダメ元でサポートに連絡した。
保証期間はとっくに切れていた。
…のだが、無料交換してくれた。

Oura Inc.、神対応である。
これは別記事で書く価値がある。
が、新品が届くまでの間、4月はSOXAI Ringが主役になった。

SOXAIが主役になった月の3つの悪化条件

4月は「数字が悪化する条件」が3つ揃った月だった。

2026年4月の悪化条件3つ



▲ 飲酒+4日、カロリー+262kcal、歩数▲1,529歩。3条件揃って悪化

項目 3月 4月 変化
飲酒日数 13日 17日 +4日
カロリー摂取(平均) 1,812kcal 2,074kcal +262kcal
歩数(平均) 5,637歩 4,108歩 ▲1,529歩

4月、月の57%は酒を飲んでいる。
カロリーは毎日2,000kcalを超え、最大3,278kcalの日もある。
歩数は4,108歩。健康のためにと言うには、もはや言い訳が効かない数字である。

普通に考えて、これは「太る月」「数字が悪化する月」のはずだった。

……で、SOXAIの結果がこれ

Ouraがほぼ機能しなかった4月。
SOXAIだけは27日分のデータをきっちり残してくれた。
そして、その27日が全部「3月より良い」と言っていた。

SOXAI 3月vs4月の主要指標比較

▲ QoLスコア・HRV・深い睡眠が改善、安静時心拍は低下(=改善)

SOXAI指標 3月 4月 変化
QoLスコア 46.7 49.2 +2.5
睡眠スコア 64.0 66.1 +2.1
HRV 32.9ms 34.1ms +1.3ms
深い睡眠 94分 104分 +10分
安静時心拍最小 61.9bpm 57.0bpm ▲4.9bpm

QoLスコアは平均49.2点。
正直、いい数字ではない。50点を切っている。
だが、3月よりはマシなのである。

HRVは34.1msまで上がった。
普段「25ms前後で低い、低すぎる」と書いている人間にとって、34.1msは別人の数字である。

そして、安静時心拍が▲4.9bpm。
体が休まっている、という確かなサインだ。

SOXAIの4月日次推移を見る

SOXAI 4月の睡眠スコアとHRV推移

▲ 4月後半にかけて睡眠スコアが安定、HRVも30ms台後半が頻発

4月10日のHRVは47ms。これは私がスマートリングを着け始めて以来、ほぼ最高値である。
4月5日には44ms、4月2日に42ms。3月とは別の体になったような数値が頻発した。

もちろん、低い日もある。
4月17日のHRV 18msは、明らかに前日の何かが影響している(調べたら飲み会の翌日だった)。
4月28日も21ms。データは正直である。

それでも月平均で34.1ms。
飲酒17日を含めてこの数字、というのが今月の特徴である。

体重は月内▲1.80kg、月末64.70kgまで落ちた

2026年4月の体重推移

▲ 月初66.50kg→月末64.70kg。月内▲1.80kg

4月初の体重は66.50kg。
4月末の体重は64.70kg。
月内変化は▲1.80kg。

カロリー+262kcal/日・歩数▲1,529歩で、▲1.80kg。

……つまり、収支計算が完全に破綻している。
ダイエット界に流通している「消費カロリー > 摂取カロリー」のロジックが、
私の体の中ではあまり機能していないらしい。

体脂肪率も14.41%→14.25%へ▲0.16pt。
内臓脂肪レベルも7.72→7.64へ低下。
タニタは正直である。Ouraがいなくても、体は語る。

飲酒日と非飲酒日、SOXAIで見るとどうなったか

4月の17日の飲酒日と13日の非飲酒日(うちSOXAI記録あり16日と11日)で、
SOXAIの数値を比較してみた。

SOXAI指標 飲酒日(16日) 非飲酒日(11日)
QoLスコア 49.06 49.36
睡眠スコア 69.06 61.40
HRV 33.31ms 35.40ms
安静時心拍最小 57.56bpm 56.00bpm
睡眠時間 345.81分 345.80分

HRVは非飲酒日のほうが+2.1ms高い。これは予想通り。
ただし、睡眠スコアは飲酒日のほうが+7.66点高い
これも前回の3月レビューと同じ傾向で、「飲むと早く長く寝る」効果が出ている。

SOXAIで測ると、Ouraと近い結論になる。
2台のスマートリングが、似た傾向を別ルートで裏付けている、と言える。

仮説:何が起きていたのか

正直、明確な理由は分からない。
ただ、いくつか思い当たる節がある。

仮説1:春の気候が体に合っていた

4月は気温が安定していて、過ごしやすい。
HRVは自律神経の指標で、季節要因の影響を受ける。
真冬の寒暖差や夏の暑熱から解放されたタイミングで、
自律神経が落ち着いた可能性は高い。

仮説2:タンパク質摂取が増えた

4月のタンパク質摂取は平均85.6g。3月は73.3g。
あすけんスコアも45.5→51.9と上がっている。
量は食ってるが、栄養バランスは良くなっていたらしい。

仮説3:歩数が減った=過剰活動の解消

これが一番興味深い仮説である。
3月の5,637歩から4月の4,108歩へ。
「運動不足」と読めるこの数字が、もしかしたら
「過剰活動からの回復」だった可能性がある。

40代の体には、歩きすぎていたのかもしれない。
そう思うと、ジムに行かなかった4月、ある意味で
「正解」を引いていた可能性がある。

結論:Ouraが死に、SOXAIが代打満塁ホームランを打った月

4月のまとめ。

  • Oura Ring、バッテリー寿命でほぼ無記録
  • サポートに連絡したら保証切れでも無料交換してくれた(神)
  • SOXAI Ringが27日分の代替記録を残した
  • 飲酒17日・カロリー+262kcal・歩数▲1,529歩の悪化3条件
  • それでもSOXAIの全指標が改善、体重月内▲1.80kg

たぶん、私の体は「ストレスを溜めないこと」が一番効く。
4月、ストレスは確実に少なかった月だった。
仕事も比較的落ち着いていて、休日もダラダラしていた。

それが、すべての数値を持ち上げていた可能性がある。
歩いて、食事を抑えて、酒を控える。
そういう「健康常識」よりも、ストレスを抜くほうが、私の体には効いていたらしい。

5月、また検証する。
新品のOura Ringが手元にある。
今度は2台同時装着で、SOXAIとOuraが何を語るかを見たい。

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【ゴルフは2日間のイベントである】前夜祭+本番で27,449歩あるいた40代の摂取6,193kcal vs 消費4,150kcal。+2,043kcalの黒字決算

ゴルフは健康に良い、と人は言う。嘘である。少なくとも私のやり方では、嘘である。

そして本記事の前提として、ゴルフは1日のイベントではない。前夜祭(=焼肉食べ放題)が必ず発生し、その後コースに行き、最終的に「反省会」と呼称される飲み会で締める。つまり、最低でも2日間のイベントなのである。あるいは前々日からの会も考慮すると3日のイベントかもしれない。財布的にも、肝臓的にも、長丁場である。

本記事では、2026年4月17日(前夜祭)〜4月18日(ゴルフ本番)の2日間を、SOXAI Ring 1・あすけん・タニタRD-60Sの3デバイスで計測した結果を全公開する。結論は、+2,043kcalの黒字決算であった。なお黒字と言っても、財務諸表ではなく、脂肪の話である。

結論を先に貼っておく:2日間遠征の決算書

項目 Day1 (4/17) Day2 (4/18) 2日間合計
歩数(SOXAI) 12,647歩 14,802歩 27,449歩
消費kcal(SOXAI) 2,028 2,122 4,150
摂取kcal(あすけん) 2,915 3,278 6,193
収支 +887 +1,156 +2,043kcal(黒字)
うち酒由来 892kcal 1,738kcal 2,630kcal(42.5%)
あすけんスコア 27点 42点

27,449歩あるいた。月平均歩数の約2.9倍である。それだけ歩いて、+2,043kcalの黒字。脂肪換算で約280g、私の体に新規に装備された。RPGで言えば呪いの装備である。装備すると外せない。

そしてこの数字はサバ読み済みである。コース上で記録し損ねたお茶請けや、反省会で頼んだ覚えのあるおつまみ(枝豆だったか、ナッツだったか、もう記憶があやしい)など、確実にいくつか抜けている。実態はおそらく+200〜400kcalくらい上振れする。サバを読んだ確定申告で2,043kcalの黒字、と読んでいただきたい。

Day1(4/17・前夜祭): 焼肉食べ放題と、酒5種混合

金曜日の夜、明日のゴルフを控えて、なぜか我々は焼肉屋に集合する。これがゴルフという文化の不思議である。明日18ホール歩くという話と、夜に牛タンを焼くという話が、なぜか同じ予定表に書かれている。栄養学的にも、生理学的にも、整合性が無い。

区分 内容 kcal
朝食 カプチーノ・梅しそごはん・胡麻麦茶 307
昼食 焼き鮭御飯・SAVASヨーグルト 470
夕食(前夜祭) 焼肉食べ放題(952kcal)・ゆで卵蒸し鶏・フローズンヨーグルト・ビール350ml・マッコリ6杯(504kcal)・焼酎水割り・赤ワイン2杯 2,138

朝と昼は完全に「健康に気を使う中年男性」のテンプレートである。胡麻麦茶まで飲んでいる。そして夜、別人になる。マッコリ6杯がすべてを物語っている。1日のうちに人格が二人いる。

あすけんは私のこの夕食を見て27点をつけてきた。月内最低スコアである。妥当な評価である。あすけんは、嘘をつかない。なお酒由来カロリーは892kcal。お茶碗3杯ぶんを酒で摂取している。

そしてここで本記事のひとつ目の謎が現れる。4/17の歩数、12,647歩。月平均の2.7倍である。「焼肉食べに行っただけで、なぜそんなに歩いた?」——白状します。これは焼肉店での歩数ではない。焼肉のあと、2軒目を探してさまよい歩いた歩数である

SOXAI Ringはこの徘徊を、ただの「健康的な歩行運動」として記録する。SOXAIは、人間の意図までは読まない。歩いた事実のみを残す。健康に良いはずのその歩数の正体が、酒を求める徘徊だったとは、データだけ見ていてはわからない。これがビッグデータの限界である

なお2軒目に無事入店し、そこでマッコリ6杯の追い討ちが発生していることを補足しておく。歩数が伸びれば伸びるほど、酒も伸びる。これは私の体に固有の経済法則である。

Day2(4/18・ゴルフ本番): 朝マックから始まる悲劇

明けて土曜日。アラームを早朝にセットしている。健康的なスタートだ、ここまでは

朝(マクドナルド)

  • ベーコンエッグマックサンド 294kcal
  • カフェラテ(S) 86kcal

ここまでは普通の朝食である。380kcal。社会復帰可能。

朝(ゴルフ場到着〜ラウンド中)

  • ビール 350ml缶 137kcal
  • サントリー角ハイボール缶 350ml 168kcal

ここで雲行きが怪しくなる。ティーオフ前後にビール、後半でハイボール。40代会社員のゴルフ、給水所で水ではなく酒が出てくる仕様。私が悪いのではない。これがゴルフ場という制度の仕様である(言い訳)。

昼(コース後の昼食)

  • チキンカレー 604kcal・野菜サラダ 17kcal・福神漬け 16kcal・らっきょう 9kcal
  • 焼酎のソーダ割り 2杯 324kcal

合計970kcal。野菜サラダが17kcal、焼酎が324kcal。サラダ19杯ぶんの焼酎が体に入っている。栄養面で何かが大きく崩壊している。

夜(終わってからの「反省会」)

  • 牛タン焼き 325kcal・いなり寿司 189kcal
  • ビール 350ml缶 137kcal
  • 焼酎のソーダ割り 6杯 972kcal

反省会である。誰が、何を、なぜ反省するのかは、20代から40代の今日までずっと不明である。とにかく焼酎ソーダ割りが6杯供給された。1杯162kcal換算で972kcal。これだけで成人女性の昼食1食分に相当する。

4/18の合計3,278kcal、酒由来1,738kcal(53%)、あすけんスコア42点。朝マックから、最後はいなり寿司。物語的には完璧に着地している。

2日間6食のタイムライン

▲ 2日間6食のタイムライン。Day1の朝・昼は健康的、Day1の夜から雲行きが変わり、Day2は3食すべてに酒が同行。「全食帯同」という栄養指導書に絶対に載らない概念。

本題:27,449歩は、酒に勝てなかった

歩数の話をしよう。SOXAI Ringが計測した2日間の歩数は27,449歩。月平均約4,700歩×2=約9,400歩と比べると、2.9倍。普段の3倍弱、よく歩いた。

ただし、繰り返すがこのうちDay1の12,647歩には、2軒目を探して繁華街をさまよった分が含まれている歩数というKPIには、こういう不純物が混ざる。SOXAIは正直なので歩いた歩数を全部カウントする。歩数で健康を測るのは、もしかすると正しくないのかもしれない。

2日間の歩数27,449歩 vs 4月平均2日分の比較

▲ 2日間の歩数27,449歩は、4月の平日2日分平均(約9,400歩)の2.9倍にあたる。ただしDay1分には2軒目探しの徘徊歩数が含まれる。

「これだけ歩けば、酒のカロリーくらいチャラになるだろう」と、私は思った。ナメていた

2日間の摂取vs消費バランス

▲ 2日間の摂取6,193kcalに対し、消費は4,150kcal。差引+2,043kcal(脂肪換算約280g)の黒字決算。

SOXAIの2日間消費合計は4,150kcal。摂取は6,193kcal。差引+2,043kcalの黒字。脂肪換算で約280g。1回のゴルフ遠征で、私の体に脂肪280gが新規装備された。月に2回行ったら560g。年に24回行ったら6.7kg。計算するんじゃなかった

6,193kcalの正体は、酒2,630kcal

6,193kcalのうち酒由来2,630kcal(42.5%)

▲ 2日間の摂取6,193kcalのうち、酒由来は2,630kcal(42.5%)。食事は3,563kcal。

2日間で酒由来カロリーは2,630kcal。摂取の42.5%。これは具体的には:

  • ビール 350ml缶: 3缶 = 411kcal
  • 角ハイボール缶: 1缶 = 168kcal
  • マッコリ: 6杯 = 504kcal
  • 焼酎水割り: 1杯 = 115kcal
  • 赤ワイン: 2杯 = 136kcal
  • 焼酎ソーダ割り: 8杯 = 1,296kcal

合計2,630kcal。2日間で酒、計21杯。冷静に書き出すと、相当な量である。書きながら少し心配になってきた。

そしてここが本記事の重要な発見である。酒由来カロリーを差し引くと、2日間の食事ぶんは3,563kcal。1日あたり1,782kcal。これは40代男性の通常摂取として、むしろ控えめな数字である。つまり私は「食べすぎた」のではない。「飲みすぎた」のだ

もしこの2日間、酒を一滴も飲まなかったとしたら、摂取3,563kcal vs 消費4,150kcal = ▲587kcalの赤字痩せる遠征になっていたはずである。しかし私は、酒21杯を選んだ。これが現実である。

2日間で何が起きたか:体重+1.2kg、回復に5日

4/16〜4/22の体重とあすけんスコア推移

▲ 4/16〜4/22の体重(赤線)とあすけんスコア(青棒)。ゴルフ遠征後に体重+1.2kg、4/16の64.7kgに戻ったのは4/21だった。

遠征前(4/16)の体重64.7kg。遠征明け(4/19)の体重65.9kg。+1.2kg。脂肪が3日で1.2kg増えるわけはないので、これはほぼ水分(と食塩と、たぶん怒り)である。それでも数字は上がる。体重計は感情を持たない。ただ重力を測るだけ。冷たい。冷たいが、正しい。

そして4/16の64.7kgに戻ったのは4/21、ゴルフ遠征から数えて4日後である。1度のゴルフ遠征のリカバリーに、約4〜5日かかる計算になる。これがダイエットにおける「複利」の逆である

あすけんスコアは4/19・4/20と70点に回復している。飲み会の翌日は逆に意識が高い。胡麻麦茶を飲み、鮭おにぎりを食べ、酒を控える。40代会社員の自浄作用と呼んでもいい。ただし数日後にはまた飲み会が入る。自浄作用と自暴自棄が交互に訪れる。これが平日と週末の正体である。

結論:ゴルフは1日のイベントではない、2日のイベントである

本記事の本質的な発見はここである。ゴルフを「1日のラウンド」として家計簿をつけてはいけない。前夜祭+本番=2日間で1セット。反省会の翌日に体重を測ってはいけない。それは敗北宣告書である。

  1. 27,449歩は、酒21杯に勝てない。歩いた理由が酒なら、歩いてもチャラになるわけがない。
  2. 2日間摂取の42.5%は酒だった。「ゴルフ後は食べすぎた」のではない、「2日連続で飲みすぎた」のだ。
  3. 遠征1回で+1.2kg、回復に4〜5日。月2回ゴルフに行くと、月の半分はリカバリー期間で消える。

では私はゴルフをやめるのか。やめない。なぜなら反省会が楽しいからである。前夜祭も楽しい。コース上のビールも全部楽しい。40代会社員、データを取りながら、データを裏切り続けるのである。来月もまた、同じグラフが出てくるだろう。来月もまた、それを記事にするだろう。これが計測オタクのライフワークというものだ。

使った計測デバイス

  • SOXAI Ring 1: 歩数・消費カロリー・睡眠スコア・QoLスコア(主役級の働き)
  • あすけん: 食事記録(コンビニ品もコース料理も酒も全部入る)
  • タニタ RD-60S: 翌朝の体重・体脂肪・基礎代謝
  • Oura Ring Gen4: ※4/18は装着忘れによりデータなし(肝心な日に欠勤)

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※本記事のデータはあすけん・SOXAI Ring 1・タニタRD-60Sの実測値です。摂取カロリーはあすけんへの自己申告ベースのため、記録漏れが確実に存在します。つまり実際の摂取は2日間で6,193kcalよりさらに多かったと推定されます。

【お米3食ダイエット3/3】8ヶ月65kg台キープ。リバウンド+0.6kgから最低体重更新までの全データ

シリーズ完結編である。

停滞期編では半年動かなかった話を、減量期編では7ヶ月目から代謝が戻って動き始めた話を書いた。今回はその続き、2025年9月から2026年4月までの8ヶ月。減量期で65.8kgまで来た体重を、いかに維持し、さらに最低体重を更新したかの記録である。

結論から言うと、定着期は「ただ続けていただけ」である。新しいことは何もしていない。お米3食、毎朝タニタ、毎食あすけん、Oura Ring装着。これだけ。

ただし、定着期にも事件はあった。1年経った節目に+0.6kgのリバウンドを食らった話と、8ヶ月後にカロリーをむしろ増やしたら最低体重を更新した話。データブログとして、この2つは正直に書く価値がある。

定着期8ヶ月の体重推移グラフ

▲ 定着期8ヶ月の体重推移。9月のリバウンドから始まり、最後は最低体重を更新した。

結論を先に:8ヶ月の戦果一覧

項目 開始(2025年9月) 終了(2026年4月) 変化
体重 66.44kg 65.10kg ▲1.34kg
体脂肪率 15.29% 14.38% ▲0.91pt
筋肉量 53.36kg 52.83kg ▲0.53kg
内臓脂肪レベル 8.48 7.75 ▲0.73
体内年齢 34.9歳 33.9歳 ▲1.0歳

「定着期」と言いつつ、8ヶ月で▲1.34kg減っている。維持しながら、さらに減ってもいたのである。月平均で▲0.17kgのペース。減量期の月▲0.29kgよりは緩いが、止まってはいない。

シリーズ全体の累計

停滞期+減量期+定着期の合計1年7ヶ月で、こうなった。

項目 2024年10月 2026年4月 累計変化
体重 68.50kg 65.10kg ▲3.40kg
体脂肪率 17.22% 14.38% ▲2.84pt

40代会社員、週2〜3回飲み会あり、で1年7ヶ月で体重▲3.40kg、体脂肪率▲2.84pt。コスパ的にはかなり良い結果だと思う。

月別データ:8ヶ月の波

体重平均 最小 最大 体脂肪率 前月比
2025年9月 66.44kg 65.5kg 67.1kg 15.29% +0.60kg
2025年10月 66.04kg 64.9kg 66.9kg 14.92% ▲0.40kg
2025年11月 66.10kg 65.5kg 66.6kg 14.98% +0.06kg
2025年12月 66.01kg 65.6kg 66.9kg 14.94% ▲0.09kg
2026年1月 66.21kg 65.3kg 67.4kg 14.86% +0.20kg
2026年2月 65.95kg 65.2kg 66.8kg 14.87% ▲0.26kg
2026年3月 65.14kg 64.2kg 66.5kg 14.40% ▲0.81kg
2026年4月 65.10kg 64.2kg 66.5kg 14.38% ▲0.04kg

9月、+0.60kg。減量期5ヶ月で▲1.43kg減らした体が、1ヶ月で+0.60kgを返してきた。体は容赦ない。

10月、▲0.40kg。1ヶ月で戻している。前月のリバウンドはほぼ清算された。

11月〜2月、66kg台前半でうろうろ。4ヶ月、ほぼ動かない。「これが維持期か」と納得しかけたところで、3月に▲0.81kgの大きな動き。最低体重を更新した。停滞期の岩盤が懐かしい(あの時は半年で▲0.4kgだった)。

体重・体脂肪率の二軸グラフ

▲ 体重(青)はギザギザ、体脂肪率(オレンジ)は静かに右肩下がり。定着期は体脂肪率が地味に効いていた。

事件①: 2025年9月、+0.6kgのリバウンド

1年経った節目で、わかりやすくリバウンドを食らった。

原因は明確で、9月初旬に飲み会が立て続けに発生したからである。3,662kcalを記録した日(9/6)を含む、月3日の2,500kcal超え。減量期は月3〜4日ペースだったから、特別多いわけではない。でも体は反応した。

9月のタニタを日次で見ると、こうだった。

日付 体重
9月1日 65.9kg
9月4日 66.8kg
9月7日 67.1kg
9月15日 66.8kg

9月上旬で1.2kg跳ねている。これは減量期5ヶ月で減らした▲1.43kgが、ほぼ吹き飛ぶレベルの増加である。「全部終わった」と思った瞬間だった。

でも結果として、9月のリバウンドは10月にほぼ戻った(+0.60kg → ▲0.40kg)。停滞期の自分が同じことをやったら、絶対に戻れていなかった。代謝が戻ってからの体は、リバウンドにも強くなっていたのである。

飲み会後の戻りやすさ、これは元記事でも書いた「実感として大きかったこと」のひとつだったが、9月のリバウンド月はその実感を、データで裏付けることになった月でもある。

事件②: 2026年3月、カロリーを増やしたら最低体重を更新

定着期で最も興味深かったのは、2026年3月の動きである。

記録カロリー 体重 前月比
2026年1月 1,104kcal 66.21kg +0.20kg
2026年2月 1,275kcal 65.95kg ▲0.26kg
2026年3月 1,812kcal 65.14kg ▲0.81kg

1月から3月にかけて、記録上のカロリーは1,104→1,812kcalに+708kcal増えている。食べる量が増えた。それなのに体重は▲0.81kgで最低体重を更新した。

3月のあすけん記録を見ると、お酒は13日。これは月の半分弱である。飲んで、食べて、体重は減った。これは何の謎か?

※この月の詳細は別記事にまとめている → お酒13日飲んで、カロリー+708kcal増やしたら体重▲1.5kg・筋肉量+0.7kg・体脂肪率▲3.1pt|2026年3月レビュー

記録もれの問題、もう一度言っておきます

誤解されると困るので、定着期の数字についても先に告白しておく。記録もれ日が毎月3〜4日ある。

記録もれ 記録上カロリー 補正後(2,800kcal仮置き)
2025年9月 2日 1,464kcal 1,553kcal
2025年10月 3日 1,362kcal 1,501kcal
2025年11月 3日 1,265kcal 1,419kcal
2025年12月 4日 1,209kcal 1,414kcal
2026年1月 3日 1,104kcal 1,268kcal
2026年2月 3日 1,275kcal 1,439kcal
2026年3月 1日 1,812kcal 1,844kcal

記録もれ日も「実は2,800kcal食べていた」と仮定すると、定着期は1日あたり1,400〜1,800kcal台で推移していたことになる。これでも40代男性の基礎代謝(約1,500kcal)を考えると、正直それでもやや少なめではある。計測オタクの食事記録は、数字だけ見て信じ込まないほうがいい。これは前回の減量期編でも書いたが、定着期も同じ傾向が続いている。

定着期のOuraデータ:HRVは下がった

気になる動きが定着期にひとつあった。HRVが減量期から定着期にかけて下がっている。

期間 HRV平均 最低心拍 歩数
減量期(2025年4〜8月) 29.6ms 59.9bpm 6,696歩
定着期前半(2025年9〜12月) 26.9ms 62.0bpm 6,800歩
定着期後半(2026年1〜4月) 28.2ms 62.8bpm 5,771歩

HRV29.6 → 26.9ms。最低心拍59.9 → 62.0bpm。減量期に「代謝が戻った」と書いた指標が、定着期では微妙に揺り戻している。体重が減ったのに、心臓関連の指標は若干悪化している。

これは何を意味するのか。可能性として:

  1. 季節要因(冬の寒さでHRVが下がる)
  2. 仕事の繁忙期によるストレス増(年末〜年度末)
  3. 計測上のノイズ

断定はできない。ただし、減量期の「動き出し」を支えていた代謝の良さは、定着期では完全には維持されていないのは事実である。それでも体重が減り続けたのは、別の要因(単にお米3食を続けただけ)が支えているのかもしれない。データブログとして、わからないことはわからないと書いておく。

Oura HRV・最低心拍の長期推移

▲ HRVと最低心拍の長期推移。減量期に改善した指標が、定着期で揺り戻している。

1年7ヶ月続けてわかった、定着期の3つの法則

  1. リバウンドは戻る。減量期を経た体は、+0.6kgのリバウンドなら1ヶ月で清算できる。これは元記事で書いた「飲み会後の戻りやすさ」のデータ的裏付けである。停滞期の自分には絶対できなかった芸当だ。
  2. カロリーを増やしても痩せる月がある。2026年3月、記録上カロリー+708kcalで体重▲0.81kg。減らせば痩せるとは限らない。増やして痩せる月もある。これがダイエットの厄介で面白いところである。
  3. 「ただ続ける」が最強の戦略。定着期は何も特別なことをしていない。お米3食、毎朝タニタ、毎食あすけん、Oura Ring装着。8ヶ月この4つを続けただけで、体重▲1.34kg、体脂肪率▲0.91pt、最低体重更新。新しいことを始めるより、既にやっていることをやめないほうが効く。

計測オタクとして1年7ヶ月続けて思うのは、「データを取り続けることそれ自体が、最大のモチベーション維持装置」だということ。毎朝タニタに乗る、毎食あすけんを開く、Oura Ringを充電する。この日課が崩れない限り、ダイエットは続いていく。逆に言えば、計測をやめた瞬間に終わる。

タニタとOura Ringの製品画像

▲ 1年7ヶ月の戦友。タニタが体組成、Oura Ringが代謝と睡眠を捉えてくれた。

シリーズ完結に寄せて

停滞期、減量期、定着期。3記事に分けて1年7ヶ月のお米3食ダイエットを書いてきた。シリーズはここで一旦区切りである。

整理すると、こういうことだった。

  • 停滞期(6ヶ月): 動かない。体重▲0.4kg。心折れかけたが、体組成は静かに動いていた。
  • 減量期(5ヶ月): 動き出した。体重▲1.5kg。摂取は変わらず、消費が増えた=代謝回復。
  • 定着期(8ヶ月): 維持しながら、さらに動いた。体重▲1.3kg。リバウンドは戻り、最低体重を更新。

合計1年7ヶ月、▲3.4kg。40代会社員のn=1としては、まずまずの結果ではないかと思う。

これからも記録は続ける。計測をやめた瞬間にダイエットは終わる、とさっきも書いた通りだから。月次レビューはこれから定期コンテンツとして公開していく予定。お米3食ダイエットがどこまで続くのか、続編をお楽しみに。

関連記事

※本記事のデータはあすけん(食事)・タニタRD-60S(体組成)・Oura Ring Gen4(活動・睡眠・心拍)を毎日記録した実測値です。あすけんの飲み会日の記録は不完全な日があり、本記事ではそれらを「実際は2,800kcal」と仮定して補正値を併記しています。