計測オタクの生活ログ

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【Oura 2026年1月レビュー】睡眠スコア67点・HRV25ms。改善したのか、それとも気のせいか

Oura Ring Gen4を装着し始めてから400日以上が経過した。月次レビューも板についてきた、と書きたいところだが、データは正直で、私の生活を毎月同じくらい淡々と冷笑してくる。

2026年1月のOuraデータを集計した。先に結論を書く。睡眠スコアは66.97点、HRVは25.4ms、深睡眠は0.63時間。先月比で動いたのは小数点以下と一桁の世界。1ヶ月分の生活を頑張った結果、ほぼ何も変わらなかったのである。

では、その「ほぼ何も変わらなかった」を、Oura様がどれだけ詳しく記録してくれていたか、一緒に見ていこう。

1月の総評:睡眠スコア平均66.97点、ギリギリ赤点回避

2026年1月Oura睡眠スコア推移

▲ 2026年1月のOura睡眠スコア推移。70点ラインの上を行ったり来たり、たまに谷底へ落ちる

1月の睡眠スコア平均は66.97点。中央値は68点。高校の定期テストなら「赤点ではないが親はちょっと心配する」あたりの数字だ。私は40代会社員、誰も心配しない。スコアだけが静かに低い。

分布を見ると、こうなっている。

睡眠スコア帯 日数
70点以上(良好) 14日
60〜69点(普通) 11日
50〜59点(要改善) 4日
50点未満(事故) 2日

31日のうち14日は70点以上を取れている。半分弱が「合格」ラインだ。悪くない、ように見える。だが裏を返せば、17日は60点台以下で「合格に届かなかった日」ということでもある。Oura Ringの採点はシビアなのか、私の生活がシビアなのか、たぶん後者だ。

ベスト3とワースト3

順位 日付 スコア 総睡眠 深睡眠 REM HRV
ベスト1 1/21(水) 86点 7.14h 0.93h 2.27h 21ms
ベスト2 1/28(水) 81点 6.29h 1.02h 1.54h 27ms
ベスト3 1/26(月) 80点 6.50h 0.90h 1.52h 31ms
ワースト1 1/11(日) 32点 0.72h 0.08h 0.04h 24ms
ワースト2 1/8(木) 45点 2.77h 0.23h 0.59h 24ms
ワースト3 1/12(月) 52点 5.22h 0.36h 1.38h 24ms

ワースト1の1/11、総睡眠時間0.72時間。43分である。これはもう「睡眠」というより「うたた寝」だ。データを見ると就寝15:27、起床16:27となっている。完全に昼寝のセッションを夜の睡眠として記録してしまっている。たぶん夜は充電したまま装着していない。Oura様も「いやこれ寝てないでしょ」と思いながら32点を付けてくれたのだろう。それでも0点にしないあたり、スマートリングの優しさを感じる。

睡眠ステージ:深睡眠0.63h、推奨7時間にはまるで届かない

2026年1月Oura睡眠ステージ構成

▲ 1月の睡眠ステージ構成。深睡眠(紺)は薄い帯状にしか出ていない

1月の総睡眠時間は平均5.48時間。推奨される7時間には1.5時間以上足りていない。これは別に1月に始まった話ではなく、私のデータの常連テーマである。

  • 深睡眠:0.63時間(37.8分)
  • REM睡眠:1.39時間(83.4分)
  • 浅眠:その他大部分

深睡眠が40分弱。健康な成人の理想は1.5〜2時間と言われているので、半分にも届いていない計算になる。深睡眠は記憶定着・身体修復・免疫機能に関わる重要なステージで、ここが薄いと「寝た気がしない」「疲れが取れない」という主観に直結する。私の主観も実によく裏切られない。毎朝だいたい疲れている。

REM睡眠の方は1.39時間で、こちらは比較的健闘している。ただ、深睡眠が削れてREMだけ確保されているのは、要するに「浅く長く寝ている」状態であり、回復の質としてはあまり褒められたものではない。

HRVは+2.3ms改善。なのに睡眠スコアは0.07点しか動かなかった

2026年1月OuraHRV推移

▲ 1月のHRV推移。25msライン前後を行き来している。健康基準の50msは遥か彼方

今月の数字で唯一、ほんのり明るい話題。平均HRVが12月の23.13msから25.40msへ、+2.27ms改善している。HRV(心拍変動)は自律神経のバランス指標で、高いほど回復力・ストレス耐性が良いとされる。

ただし冷静に見れば、25msは40代健康成人の目安50msの半分である。改善したと喜ぶより先に、出発点があまりに低いことに目を向けるべきだ。マラソンで最下位から最下位より少し前になっただけで「改善」と言い張るのは、まあ言い張ってもいいのかもしれない。本人としては前進である。

不思議なのはここからだ。HRVが改善したのに、睡眠スコアは66.97点で12月(67.03点)からほぼ動いていない。差分はマイナス0.07点。誤差にもならない誤差である。

12月vs1月主要指標比較

▲ 12月→1月の主要指標比較。HRVとレディネスは伸びたが、深睡眠と歩数は微減

原因を雑に推測すると、HRVが上がった分の恩恵を、深睡眠の減少(-0.11h)と入眠潜時の悪化(+4.45分)が相殺した、というのが妥当な解釈だ。自律神経の調子は良くなっているのに、寝つきと深睡眠で点数を落としている。要するに「体は回復モードに入りたいのに、生活リズムがそれを妨げている」可能性がある。

レディネススコア(その日のコンディション指標)は63.33→66.74と+3.4ポイント改善しているので、Oura様的には「全体としてはちょっと良くなってる、でも睡眠の中身はイマイチ」と判定しているわけだ。容赦ない。

平日 vs 休日:休日の方が眠れていない、という不思議

平日vs休日睡眠スコア

▲ 平日と休日の睡眠スコア・睡眠時間。普通は逆になるはず、なのだが

これが今月一番面白かった発見である。1月の睡眠スコアを平日と休日で分けて見ると、こうなる。

区分 平均睡眠スコア 日数
平日(月-金) 68.05点 22日
休日(土日) 64.33点 9日

世間一般のイメージなら「休日は寝だめ・リラックスでスコアが上がる」のはずだ。だが私の場合、休日の方が睡眠スコアが3.7点低い

思い当たる節は山ほどある。休日に飲酒する。休日は寝る時間が遅くなる。休日は二度寝・昼寝が混ざってリズムが崩れる。つまり「休む」ことに失敗しているのである。働く日は健気に23時前後に寝て、休みになると逆にリズムを壊す。中年の休日、あるあるだ。あるあるで済ませていいのかという話だが。

歩数と睡眠スコアの相関:歩いた日ほど眠れていない、という更なる不思議

歩数と睡眠スコアの散布図

▲ 1月の歩数と睡眠スコアの散布図。回帰線は右下がり、つまり負の相関

もう一つ、データから出てきた不可解な事実。1月の歩数と睡眠スコアの相関係数は-0.44。弱〜中程度の負の相関である。

運動した日ほど夜よく眠れる、というのは健康常識だ。だが私のデータは逆を指している。歩いた日ほど睡眠スコアが下がる傾向が、月単位ではっきり出ている。

これは「運動が悪い」ということではなく、おそらく「歩数が多い日=外出・予定が多い日=就寝時刻が遅れる日」という別の変数が交絡しているのだろう。歩数そのものではなく、生活パターンが効いている。とはいえ、健康のために歩くと睡眠が削れるという、皮肉な構造になっているのは事実だ。Ouraのデータは時々こうやって、家でじっとしていろと無言で語ってくる。

その他の数値:血管年齢47.6歳、レジリエンス「不十分」13日

細かい数値も拾っておく。

指標 1月の値 コメント
血管年齢 平均47.6歳(範囲41〜52) 実年齢ぐらい。これだけ褒めていい
SpO2平均 97.40% 正常範囲
最低心拍 65.03bpm もう少し低くしたい
レジリエンス adequate 18日 / limited 13日 4割は「不十分」判定
ストレスサマリー restored 12 / normal 11 / stressful 8日 ストレス日が4分の1

血管年齢が実年齢より若く出ているのは、唯一胸を張れるポイントだ。とはいえOura Ringの血管年齢は推定値であり、信用しすぎても仕方ない。「Oura様はそう判定してくれている」程度の話である。

レジリエンス(ストレスからの回復力指標)が「limited」だった日が13日、つまり1月の42%は回復が追いついていない判定だった。働き、寝て、また働く。中年会社員の日常がそのまま数値化されている。

来月への課題:3つだけ決める

データを見て、2月にやることを3つだけ決めた。多くを決めても続かないのが過去の経験則である。

  1. 休日の就寝時刻を平日と揃える:休日睡眠スコアの謎の低さは、たぶんここで半分は説明がつく
  2. 深睡眠1時間を目標に:現状0.63h。せめて月平均0.8hを目指す。手段は「寝る前のスマホをやめる」、これだけ
  3. HRV25ms→27msへ:改善トレンドが続けば届く範囲。続けば、の話

たぶんどれも完璧には達成できない。それでもデータは取り続ける。計測してさえいれば、サボった月のサボり具合まで正確に記録される。それが計測オタクの宿命であり、そして来月のブログのネタになる。

まとめ:1月のOuraは「微改善、ただし睡眠スコアは1ミリも動かず」

2026年1月のOuraデータを総括すると、こうなる。

  • 睡眠スコア平均66.97点(先月比 -0.07点):ほぼ動かず
  • HRV 25.40ms(先月比 +2.27ms):改善傾向
  • 深睡眠 0.63h、総睡眠5.48h:依然として不足
  • 休日のスコアが平日より低い:休むのが下手
  • 歩数と睡眠は負の相関:生活パターンの交絡が強い

つまり、体の自律神経はちょっとマシになったが、睡眠の中身は変わっていない、というのが1月の答えである。来月もリングを着ける。データを取る。たぶん同じくらいの数字が出る。それでもいい。データは正直で、嘘をつかないからだ。

では、また来月。


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