
SOXAIアプリには月次レポートという機能がある。1ヶ月分のデータをまとめて振り返れるもので、毎月初めに届く。
今回は2026年3月分。ひとことで言うと、「睡眠は前月から大幅に改善。でも運動が壊滅的で、総合スコアが平均以下」という月だった。順調と崩壊が同居している。順調の足を、崩壊が引っ張った1ヶ月である。
スクリーンショットを貼りながら、数字の意味と「なぜこうなったか」を正直に振り返る。
総合スコア:QoL 55点、平均以下という現実

▲ SOXAI月次レポートの概要画面。三角チャートでバランスが一目で分かる
3月のQoLスコアは55点。全ユーザーの平均59点より3点低い。SOXAIユーザー全体の平均すら下回る。これはこれで貴重なポジションかもしれないが、達成感はない。
内訳を見ると偏りがはっきりしている。
| 項目 | スコア | ひとこと |
|---|---|---|
| HEALTH(体調) | 76 | ここは頑張った |
| SLEEP(睡眠) | 63 | 前月より大幅改善 |
| ACTIVITY(運動) | 42 | 足を引っ張った元凶 |
三角チャートを見ると、ACTIVITY方向が明らかに凹んでいる。形が三角形ではなく、運動の角だけが内側にめり込んだ星形に近い何かになっている。計測オタク的にはちょっとレアな形が見られて嬉しい(嬉しがっている場合ではない)。
体調と睡眠が上がっても、運動が低いと総合スコアは上がらない。SOXAIのスコア設計がバランス重視であることがよく分かる。Ouraが「最高値を強調する」設計なのに対し、SOXAIは「最弱点を浮かび上がらせる」設計。性格の違いがそのままスコアに出る → Oura Ring Q1/2026四半期レポート|アクティビティ99点なのに睡眠5時間台

▲ ストレスレベルの月別推移
ストレスレベルは48で、2月の49から1ポイント改善。ほぼ横ばいだが、下がっているのは悪くない兆候である。「下がった」と言うには地味すぎるが、上がっていないだけマシと捉えておく。
睡眠:スコア64点、前月比+56%の大幅改善

▲ 睡眠スコアの日別グラフ。注意(赤)の日もあるが、後半に向けて安定
3月の睡眠スコアは平均64点。全体のユーザー平均より17%高く、前月比では56%の改善。
これはかなり嬉しい数字である。2月は体感でも「寝られていない」と感じていたので、3月は意識的に就寝時間を早めるようにした。その効果が数字に出ている。「努力したらちゃんと数字が動く」という、ごく当たり前の事実を、3月になって40代でようやく確認できた。
ただし、平均睡眠時間は5時間57分。SOXAIが算出する必要睡眠時間との差は-116分(約2時間不足)。スコアが改善しても、睡眠負債は依然として積み上がっている。SOXAIは「上がった、でもまだ足りない」と容赦なく告げてくる。褒めながら追い込んでくる、いい先生タイプのデバイスである。
SOXAIの厳しさについては1ヶ月レビュー記事で詳しく書いた → SOXAI Ring 1ヶ月レビュー:Oura Ringと同時装着して分かった、スコアが全然違う理由

▲ 就寝・起床時間の推移と平日/週末比較
就寝・起床のリズム
平均的な就寝は00:22、起床は07:09。
ここで興味深いのが平日と週末の差。
| ベッドでの時間 | |
|---|---|
| 平日 | 6時間1分 |
| 週末 | 4時間55分 |
| 差 | 平日のほうが1時間5分長い |
普通は「週末のほうが長く寝る」と思うはずである。私の場合は逆で、週末のほうが1時間以上短い。
原因は分かっていて、週末の飲み会。金曜・土曜に飲んで帰ると就寝が遅くなり、翌朝は予定があって起きる。結果、週末の睡眠時間が削られる。SOXAIはこれを「社会的ジェットラグ」と呼んでいて、平日と週末の睡眠時間を同程度にすることを推奨している。
分かってはいるんですが、サラリーマンの週末はそういうものだったりする。なお飲み会翌日のスコアが具体的に何点下がるかは112日分のデータで検証済み → 飲み会の翌朝、Ouraのスコアは何点下がるのか?112日分のデータで検証
体調:スコア77点、前月比+37%。HRVは低下

▲ 体調スコアの日別グラフと心拍変動(HRV)の推移
体調スコアは平均77点。全体平均より4%高く、前月からは37%の大幅改善。3月のなかで一番良い数字はここだった。
ただし気になるのが心拍変動(HRV)。月間の平均値は33で、前月から10%低下している。
HRVは高いほうが自律神経の柔軟性が高い(=回復力がある)とされる指標。体調スコアが上がっているのにHRVが下がっているということは、「日中の体調は良いけど、夜間の回復力は落ちている」可能性がある。表面は元気、裏で疲労が溜まっている、という40代あるあるが数字に出ているのかもしれない。
このHRV低下トレンドは、Apple Watchの8年データでも、Ouraの1年半データでも確認されている → Apple Watch 8年・2,831日データ|HRV-7msという加齢の現実。3つのデバイスが、3つの違うアルゴリズムで、揃って同じことを言ってきている。これはもう個別のセンサーの問題ではなく、私の自律神経の問題である。
最もHRVが高かったのは30日、最も低かったのは16日。この辺りのデータを日記やカレンダーと照合すると原因が見えてくるかもしれない。来月はそこまで追ってみたい。
運動:目標達成率3%。この数字と向き合う


▲ 歩数の推移と消費カロリー目標の達成状況
3月の歩数は184,408歩。1日平均にすると約5,950歩。
そして消費カロリーの目標達成は1回のみ、達成率3%。
正直に言うと、この数字は記事に書くか迷った。でも月次レビューの意味は「良い数字を自慢すること」ではなく、「課題を見つけて翌月に活かすこと」だと思っているので、そのまま出す。3%。30回中1回。サイコロ振っても5,6で達成する確率の方が高い。サイコロ以下である。
消費カロリーが目標に届かない理由は明確で、通勤とデスクワーク以外に運動習慣がないから。歩数はそこそこあるように見えるが、SOXAIの目標値は「アクティブに消費したカロリー」で計算するので、ゆっくり歩いているだけでは達成できない設定になっている。「動いている風」と「動いている」は違う、と機械に判定されている。正論である。
最もアクティブな時間帯は09:00頃。Ouraの四半期レポートでも完全に同じ結果が出ている。通勤時間帯が一番動いているということは、裏を返せば「それ以外の時間はほぼ座っている」ということ。Q1のOura不活動時間890時間55分とも整合する。2デバイスが同じ角度で「お前は座りすぎ」と言ってきている。
来月に向けて
3月を振り返ると、睡眠と体調は改善傾向にある。2月が悪すぎたとも言えるが、数字として前月比+56%(睡眠)、+37%(体調)が出ているのは素直に良い。低いところから上がるとパーセンテージは派手に出る、という統計のマジックも含むが、それでも上がっているのは事実である。
課題は明確で、運動。QoLスコアが平均を下回っている原因はACTIVITYの42点に集約されている。三角チャートの凹みを直すというのが、4月の唯一にして最大のテーマである。
4月に試してみること:
- 週2回、通勤時に1駅分歩く(無理のない範囲から)
- 週末の睡眠時間を平日に近づける(社会的ジェットラグの改善)
大きな目標を立てると続かないので、この2つだけ。40代会社員のリアルとして、「2つだけ」というのが続けられる上限である。来月の月次レポートで数字がどう変わるか、また振り返る。
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