計測オタクの生活ログ

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食事を改善したのに痩せなかった話【2026年5月・あすけん30日ログ】

食事を改善したのに痩せなかった。これは、その1ヶ月の全記録である。

2026年5月。私はあすけんのスコアを51.9点から62.6点まで上げた。自己ベスト級だ。飲み会も減らした。野菜も増やした。文句のつけようがない、優等生の1ヶ月だったはずである。

……で、体重。

月平均64.85kg。前月64.99kg。▲0.14kg。誤差である。3月からほぼ1mmも動いていない。食事を良くして、酒を軽くして、それでこれだ。言い訳のしようがない。正直、これは「成功」でも「失敗」でもなく、「何も起きなかった」という結果なのである。

5月は、自己ベスト級の改善月だったはずだ

まず、5月の私がどれだけ頑張ったかを数字で示しておく。盛らずに。

2026年4月と5月のあすけんスコア比較

▲ 平均あすけんスコア 4月51.9点 → 5月62.6点(+10.7点)

あすけんスコアは平均62.6点。4月の51.9点から+10.7点。あすけんに10年通っても、こんなに上がる月はそうない。摂取カロリーも2,074kcal→1,962kcalへ微減。数字だけ見れば、私は5月、明確に「健康に寄せた」のである。

普通なら、痩せる。普通なら。

改善の正体を、3つに分解した

スコアが10点も上がると、計測オタクはまず自分を疑う。「本当に食生活が良くなったのか? それとも記録が上手くなっただけか?」と。喜ぶ前に疑う。そういう病気である。

そこで、改善の正体をデータで3つに分けてみた。

① 記録精度説 → ほぼシロ

「今まで記録漏れしていた良い食事を、真面目に入れるようになっただけ説」。これは自分でも一番疑った。が、1日あたりの記録品目数は9.0品目→9.5品目(+5.6%)しか増えていない。記録の細かさが+5.6%で、スコアが+10.7点上がる道理はない。4月の時点で、私はすでに十分しつこく記録していたのだ。この説は、ほぼシロである。

② 食事の中身説 → クロ(良い意味で)

5月に増えた食品と減った食品

▲ 5月に新登場・急増した品目(野菜・食物繊維・タンパク質系)

中身は、実際に動いていた。5月に新しく食卓へ上がった顔ぶれがこれである。

品目 4月→5月 正体
1/2日分の野菜 野菜炒め丼 0 → 7回 野菜(新登場)
もち麦の枝豆塩昆布おにぎり 0 → 4回 食物繊維(新登場)
SAVASのむヨーグルト 5 → 19回 タンパク質
プロテイン飲料 1 → 5回 タンパク質
コンビニサラダ・間食 減少

記録のいたずらではなかった。私は本当に、ちょっと良い物を食べていた。野菜炒め丼が0回から7回。これは記録ではなく、私の右手がコンビニで実際にそれを掴んだ回数である。

③ 飲み会軽量化説 → クロ(自分でも意外)

そして、これが自分でも意外だった。飲酒した日数は17日で4月と同じ。週4ペース、相変わらず飲んでいる。だが、中身が違った。

区分 4月 5月
飲酒日(酒1杯でも) 17日 17日
飲み会級(がっつり) 10日 7日
晩酌級(軽め) 7日 10日
飲酒日あたりの酒kcal 677kcal 592kcal

「飲む日数」は変わっていないのに、「1回の重さ」が軽くなっていた。飲み会級が10日→7日、軽い晩酌が7日→10日。酒のカロリーも▲85kcal。つまり私は、飲む回数ではなく1回ごとの破壊力を下げていたのである。

記録・食事・飲み会。3つとも、確かに良くなっていた。

……で、体重は1mmも動かなかった

ここが本題である。改善を3つ重ねた男の、体重の動きを見てほしい。

2026年2月から6月の月平均体重と体脂肪率の推移

▲ 月平均体重の推移。3月以降、64.8〜65.1kgの帯から出ていない

体重(月平均) 体脂肪率
3月 65.14kg 14.41%
4月 64.99kg 14.25%
5月 64.85kg 14.20%

3月65.14kg、4月64.99kg、5月64.85kg。月に0.14kgずつ、地球の自転より静かに減っている。体脂肪率も14.41→14.25→14.20%。これも誤差。改善を3つ重ねて、この体はびくともしなかったのである。

努力と結果が、こんなに噛み合わない月も珍しい。テストで言えば、勉強時間を倍にしたのに点数が1点しか上がらなかった、あの感じである。あの感じが、35歳を過ぎた体には毎月来る。

ついでに白状する。4月の「▲1.8kg」は、盛れていた

正直ついでに、もう一つ白状しておく。私は以前、4月を「月内▲1.8kg」と書いた。だがあれは月初(66.5kg)にたまたま重い日を起点にしただけで、月平均で見れば4月も止まっていた。数字は、起点を選べば嘘がつける。月平均は、つけない。深く反省している(が、たぶんまたやる)。

動かない理由は、シンプルに「収支ゼロ」だった

摂取カロリーと基礎代謝の収支

▲ 5月の摂取1,962kcalは基礎代謝1,518kcalの1.29倍

体は正直で、答えは収支にあった。5月の摂取は1,962kcal。タニタが叩き出す基礎代謝は1,518kcal。摂取は基礎代謝の1.29倍(+444kcal)。ここに歩数や運動の消費を足すと、私の総消費とほぼ同じになる。赤字がない。だから、減らない。当たり前である。

さらに分解すると、こうだ。

  • 非飲酒日:平均1,537kcal。基礎代謝(1,518kcal)とほぼ同じ。つまり収支トントン
  • 飲酒日:平均2,312kcal。非飲酒日より+775kcalの黒字

結論はもう出ている。私の月の収支は、飲んだ17日でどれだけ黒字を出したかで、ほぼ決まっているのである。野菜炒め丼をいくら食べても、飲み会1回の前では誤差だ。痩せたいなら、結局あの+775kcalをどうにかするしかない。分かってはいる。分かってはいるんですよ。

これがあなたなら——スコアが上がっても痩せないとき

もしあなたも「食事を改善したのに痩せない」で検索してここに来たなら、私のn=1から言えることが3つある(医療的な話ではなく、あくまで一人の中年の観察である)。

  1. そもそも、もう標準域かもしれない。私は175cm・64.85kgでBMI21.2、体脂肪14.2%。統計上の標準(BMI22=67.4kg)はとっくに下回っている。「痩せにくい」のではなく「痩せる脂肪の在庫が減っている」可能性がある
  2. 収支がゼロなら、何を食べても動かない。食事の「質」を上げても、総量が消費と拮抗していれば体重は動かない。質と量は別の話なのだ
  3. 体重が止まっているのは、失敗ではないかもしれない。下げ止まりは、体がそこを定位置(セットポイント)だと思っているサインのこともある

自分の標準体重や減量の是非が気になる人は、健診の数値や体調をもとに医師・管理栄養士に相談するのが確実である。私は医者ではなく、ただ自分の体を毎日測っているだけの中年だ。

結論:私はもう「落とす」フェーズにいない

5月で、はっきりした。私の体は「ダイエットで落とす」段階を過ぎて、「絞れた体をキープできているか」を測る段階に入っている。3月から64.8〜65.1kgの帯を一度も出ていないのは、停滞ではなく、たぶん維持の成功だ。落ちないのではなく、落ち切ったあとを保っている。そう考えれば、この退屈な数字も少しは誇らしい。

……とはいえ、個人的にはあと2kg、63kgまでは落としたい欲がまだある。だが収支はゼロ、脂肪の在庫は少なめ、無理に削れば筋肉が先に減る。さて、この維持された体から、あと2kgをどうやって引っぺがすのか。

それは、また来月の私が考える。たぶん、来月も同じことを書く。でも、測ってはいる。それだけは続けている。

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