
結論:観念して病院に行ったら、採血されて、薬が出た
正直に書く。降圧剤は、飲みたくなかった。
一度飲み始めると、なかなかやめられなくなる。そう聞いていたからだ。一生付き合うことになるくらいなら、もう少し様子を見たい。胡麻麦茶でも飲んで。トマトジュースでも足して。——その「様子見」が、前の2記事で完全に否定されたわけである。
特保でも下がらず、ストレスのせいにもできず、酒は勘違いだった。逃げ場を3つ用意して、3つとも自分のデータに塞がれた。残った道は、一つしかない。
病院である。
診察室で、医者が感動した
持っていったものがある。iPhoneのヘルスケアで出力した、血圧の記録のPDFだ。51日ぶんの数字が、きれいなグラフと一緒に4ページにまとまっている。これを医者に渡した。
そうしたら、医者が言った。
「へえ、こんなことできるんだ」
感動していた。患者の血圧が平均150台で、緊急症レンジが何日もあるという深刻な紙を見ながら、まず機能に感心していた。
私もうれしくなって、つい「Apple Watchが通知してきたのがきっかけで~」と説明を始めてしまった。診察室で計測オタクの早口が出た瞬間である。本題はもっと深刻だったはずなのに。
(たぶん、人生で一番「測っててよかった」と思った瞬間だった)
採血の中身が、わりと本気だった
そのあと採血された。後で明細を見たら、ただの血液検査ではなかった。
レニン活性。アルドステロン。カテコールアミン分画。——名前だけ見てもピンとこないが、これらは「原因のある高血圧(二次性)」を探すための検査らしい。ホルモンや、まさに前回ストレス仮説で話題にした自律神経まわりに、原因が隠れていないかを調べている。
痩せ型で、心電図もレントゲンも異常なし。なのに血圧だけ高い。医者も「ただの体質で片付けない」と踏んだ、ということだ。私が一人でこねくり回していた仮説を、ちゃんとプロが検査で潰しにいってくれている。心強いような、いよいよ逃げられないような。
アムロジピン2.5mg、14日分
そして出た薬が、アムロジピン2.5mg。朝食後に1錠。14日分。
調べたら、降圧薬の中では一番穏やかな入り方で、2.5mgは最小用量らしい。いきなり強く攻める処方ではない。「まず少しだけ飲んで、2週間後に効き具合を見る」という設計だ。
それと、ずっと怖がっていた「やめられなくなる」について。これも後で分かったのだが、やめられないのは薬が体を縛るからではなく、やめると血圧が元の高さに戻るからだそうだ。つまり「薬をやめられるか」は「血圧が下がるか」の話で、薬に依存させられるわけではない。少しだけ、気が楽になった。少しだけ。
で、6月13日から飲み始めた
もともと自覚症状は何もなかった。頭が痛いわけでも、息が切れるわけでもない。だから150/102と言われても、正直どこかで他人事だった。高血圧が「サイレント」と呼ばれる意味を、自分の鈍感さで証明していたわけである。
飲み始めて数日。体感は、やっぱりよく分からない。ふらつきも、むくみも、今のところ無い。ただ——気のせいかもしれないが、朝測る数字が、ちょっと下がってきた気がする。
気がする、で終わらせないのがこのブログである。特保で2ヶ月ビクともしなかった数値が、最小用量の薬で本当に動くのか。それはちゃんと測って、次に書く。今度こそ「気がする」ではなく、数字で。
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※続編「最小用量の降圧剤で、血圧は本当に下がるのか(14日間の実測)」を準備中です。

